僕の気楽飛歩(きらくとんぼ)日記

戦中派老人の赤裸々な日記から

時代劇の夢を見た

 ある藩から幕府へ送る米を五百石船へ積み込んでいる。船の下には米俵を積んだ大八車が並び、港近くにある蔵からも次々と大八車が来ている。その中の一台が船にいかず別の蔵にスッと入った。何者かにかすめ取られたのであり藩としても知らないことであったが、これを目撃した女性が港にいた役人に通報した。ところが受けたのは幕府の役人だったので役人は「藩が盗った」として調べ始めた。藩が盗ったことになれば藩の存亡にかかる一大事である。藩は通報した女性を捕まえて尋問したあと、両手を後ろに結ばれている女性の顔に濡れた和紙を被せて窒息死させた。藩としては女性が幕府の役人に虚言したことにするしかなかったのだ。

 幕府役人の僕は一部始終を見ておきながら、「女性は目撃したばかりに殺された」と分かっていたが何もしなかった。

 幕府も藩も穏便にすますにはこうするしかなかったのだ。

 

 ここ数年テレビで時代劇は観ていない、構成が単純で面白くないからだ。

 こんなに筋書きのはっきりした夢を見たのは実に久し振りであった。

 夢は脳の暴走だということを聞いたことはあるが、いったい僕の脳はどうなっているのだろうか。