僕の気楽飛歩(きらくとんぼ)日記

戦中派老人の赤裸々な日記から

センダンの実

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 グループウォーキングしているとき、民家の裏から空に伸びている木を指さして、「あれ何の木」とグループの女性から聞かれた。

 葉はすっかり落ちて、鈴なりになった黄色い実が青い空に際だっている。

「センダンの実、あの木の皮を剥いで乾燥させたものを煎じて飲むと整腸剤になる、今の漢方薬にもなっている」と説明した。

「うん?」

 僕の横にいた女性が異論ありそうな顔をした。

「なんで、大手製薬会社の胃腸薬にも普通に入っているよ」

 僕も負けてはいない。

「今の胃腸薬には入っていないと思うよ、業界でセンダンは正式な漢方薬には入っていない、いわゆる民間漢方薬に分類されている」

 現役時代、漢方薬の会社に勤めていた彼女が毅然と反論した。

「そんなことないよ、大手薬品会社の胃腸薬には普通に入っている」

 僕も負けじと反論したが、この勝負は僕の負けだった。

 大手薬品会社の漢方胃腸薬の成分にセンダンの名は記入されていなかった。

 

  僕の少年時、祖母は草刈り鎌で外皮を削り取って、ムシロに広げ日光で乾燥させていた。そして時々、雪平(片手の土鍋)で煎じて飲んでいた。

  20代のとき祖母のしていたことを思い出して、センダンの木の皮を草刈り鎌で剥ぎ取った。

 翌日、僕の腕は肘からしたが赤くかぶれ、発心が出て3日ほど痒さに閉口した。