僕の気楽飛歩日記

戦中派老人の赤裸々な日記から

ショック

 夜7時半すぎ、テレビを観ているとき電話が鳴った。いつもかかってくる時間帯だがこのときは嫌な予感がした。

「誰か亡くなったんかな」電話に出る女房に言った、親戚の人で高齢者は多い。

 近所の知人が亡くなったという知らせだった。74歳で元気にしていて、昨日は忘年会に行きカラオケにも行って楽しくしていたが、家に帰ってから入浴中に死亡したということであった。

 特に親しいという仲ではないが朝のウォーキング中に出会うと必ず話しかけてくれた。

 友を作らない主義の僕にとっては唯一の存在だった。

 これまで多くの死に顔を見てきた、それらは皆、骸骨のようにやせ細っていた。今、僕の前にいる彼は突然死のためだろう、顔は生前とまったく変わっておらず静かに寝ているようであった。

「まだ早い」

「ショックが大きすぎる」

 僕の声は嗚咽に替わっていた。

  あまりにもあっけない突然死を前にして泣いてしまった僕ではあるが、死はあくまで他人事であり僕の死はまだまだ先のこととしか受け止めていない。

 自分の先(未来)が見えなことは、ある意味では滑稽かもしれない。