僕の気楽飛歩日記

戦中派老人の赤裸々な日記から

貨幣損傷等取締法

 数日前、散歩中にラジオを聞いていると貨幣損傷等取締法違反で手品愛好家が捕まったというニュースを聞いた。500円硬貨を半分に切ったり100円硬貨に穴を開けたというものであった。

 手品の業界でよく売れたらしいが硬貨を改造したということより、初めて聞く法律に驚いた。「こんな法律があったのか」という驚きである。

 

 僕が中学生のとき通学途上に踏切を渡る生徒の間で、レールの上に10円硬貨を置いて列車が通過後小判のように変形させることが流行った。

「どうや、小判やで」

 得意そうに見せびらかしていたが、「硬貨は改造した時点で硬貨ではなくなる」と思っていた僕は造らなかった。

 当時は甘いものの不足していた時代である。僕は小遣いを持っていないし10円あれば飴玉が10個買える。

 飾りを造るより飴玉を買う方がよほどましだと思っていた。

 その後、小判のような硬貨を造ることを学校から禁止された。

 改造硬貨を持っていた生徒の一人が学校前の駄菓子屋でキャラメルを買ったから、駄菓子屋のおばちゃんは「これでも10円かね」と不思議そうに学校へ持ってきたためだった。

「踏切で遊んではいけない」という理由だった。

 

 高校生の時、化学実験に使う水銀に10円硬貨を浸けると銀色になった、アマルガムという水銀と他の金属の合金である。

 銀色の10円硬貨がめずらしく数回造ったが、これは数時間もすると元の10円硬貨に戻っていた。