僕の気楽飛歩日記

戦中派老人の赤裸々な日記から

表彰式

 孫が習っている書道の表彰式が大阪市内のホテルで行われた。

「爺ちゃん婆ちゃんも来てよ」

 孫の誘いを受けて行くことにした。

 ところが、「知り合いがたくさん来ているから服装はしっかりしてよ」と娘にくぎをさされた。

 いつものウォーキングスタイルはだめだということだ。

 リタイアのとき、ほとんどの背広とネクタイを処分し、わずかに冠婚葬祭用を残しているだけだ。それでも「確か、ブレザーを1枚残していた」と女房が洋服ダンスの奥から取り出した。着てみるとぴったりだ。

「よし、これにしよう」

 決心はついたが現役時代に買ったものだから20年近く経っている。

「どうかな、古臭くないか、時代遅れになってないか」

「いいや全然、大丈夫」

 女房はあまり見向きもしないで応えた。

 結局、表彰式会場だけ着用し、あとは脱いで持ち歩いた。