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僕の気楽飛歩日記

戦中派老人の赤裸々な日記から

香水

 通勤時間帯を外して乗った電車はまだ混んでいた。ドア近くに立って車窓を流れる街並みを眺めていた、そのときふっと鼻孔に飛び込んできた香水の匂い。思わず周辺を探していた。

 昔、交際していた女性から漂っていた国産メーカーの香水だった。

 周辺に見覚えのある女性はいなかった。

 当たり前である、50年も前に交際していた女性が現れるはずはない。

 それにしても最近では加齢退化が気になっている嗅覚も記憶だけは鮮明に残っているようだ。