僕の気楽飛歩日記

戦中派老人の赤裸々な日記から

女房を送ってから

 昼ごはんのとき、女房が特老入居者募集のパンフレットを広げた。

 僕が死んだ後のことを考えているようだ。

「娘は看てくれないから1人になったらこういうところに入りたい」

 大切に育てた娘だ、いざとなったら看てくれると思うが女房はそうは思っていない。

 女房の決心はついているようだ。

「爺が死んで1人になったら年金すべてをつぎ込んで特老に入る」と娘に伝えたら「そんなことしなくても娘(孫)を送り込むよ」と娘が言ったらしい。自分は看る気ないということだ。

「自分の方が先に死にたい」

 女房の口癖だ。

 この世から消えるとき願わくば僕より1日でも先に女房を送ってから逝きたい。その方が心残りは無いし、僕なら野たれ死しても構わない。