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僕の気楽飛歩日記

戦中派老人の赤裸々な日記から

絵馬

 「はやく おむかえが きますように できればぽっくりと」

 散歩で立ち寄った神社の絵馬に書かれていた祈願である。

 絵馬といえば「家内安全」「無病息災」「合格」などの祈願や「元気な赤ちゃんができました」「志望校に合格しました」などお礼が多いなか「はやく死なせてください」と願をかけられた神さまも困惑していることだろう。

 僕の居所のすぐ近くの地域で、老人の孤独死が続いている、なかでも独居男性の自殺が多いという。そこは昭和四十年代に田んぼを埋めて町にした地域である。当時、働き盛りでマイホームを買い、子供たちを育てあげ、子供たちは独立し、老齢や病気で伴侶を失った独居老人が多いと聞く。

 ある人は神さまに願をかけ、ある人は自殺する。

 なんともわびしい世の中である。