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僕の気楽飛歩日記

戦中派老人の赤裸々な日記から

平々凡々

 

 6月26日(日)

 最近「伊17潜奮戦記」(著・原源次、㈱朝日ソノラマ)を読みはじめた。

 これまで何回も読み直してきた本である。

 内容は、太平洋戦争中鉄の棺と言われた潜水艦乗組員の艦内生活を記録した日記である。1分先には死を迎えるかもしれない極限の中での生活を、誇張、飾りのない文章で淡々と書きとめてある。初めて読むとき潜水艦の型や装備を知るためプラモデルを組み立て目の前にして読んだ。

 情景の描写がすばらしく、僕の趣味である執筆の虎の巻になっている。

 高校生のときに出会った「風立ちぬ」を教書としてきたがそれにつづくものである。

 だが、今回は少しずつしか進まない、没頭することがなくなった。

 読書欲も創作欲も減退していることに気づいている。

 青春時代に没頭した恋愛小説からは、己が現実に女性と恋愛するに至って脱却した。

 青春時代の夢から現実に帰った、あの変化とは違う気力の減退である。

 日常生活に感情の起伏が少なくなっているせいでもあろう、毎日平々凡々である。

 ただし、暇を持て余すことはない。